車椅子フォークダンスインストラクター養成講座手引きA:講師原稿


 おはようございます。
 本日は私たちNPO 特定非営利活動法人 車椅子社交ダンス普及会 通称「矢車草の会」
の車椅子フォークダンスインストラクター養成講座に お越しいただきましてありがとうございます。

 これより、車椅子フォークダンスインストラクター養成講座を、開講いたします。

 本日、講師を務めさせていただきます、「矢車草の会」「   」支部の 「   」と申します。
最後までよろしくお願いいたします。

 本日、講座をお手伝い頂くインストラクターを紹介します。
 「   」支部の、「   」、「   」、インストラクターです。


 私たち 車椅子社交ダンス普及会の 会長は黒木実馬といいます。
福岡県出身の会長は、高校時代に旅先で偶然に知的障害児の施設に出会い、防衛大学、自衛官と進む中、
休日には施設を訪問し、子供たちと過ごしていたそうです。
子供たちの純粋な笑顔は、自分の日々の疲れや悩みを癒してくれ、大きな活力となったそうです。
39歳の時ある駐屯地で、ダンスのボディーチェックをしている人を見かけ、太極拳と勘違いして
声をかけたのがきっかけで、ダンスを覚えてボランティアに活かそうと、日本ボールルームダンス連盟の
インストラクターの資格を取得しました。

 その後、ヨーロッパで普及していた車椅子ダンスが紹介されましたが、見ていると素晴らしいダンスですが、
高価な専用の車椅子を用いて、競技会を目指すようなもので、とても障害を持たれた多くの方々、
高齢者の方々には難しい。いろいろ調べてみたものの どこにもその様なものが見当たらない。
そこで、男女どちらがどうのと言う関係はなしの、車椅子と健常者と言うペアのダンスを考案して
H8年頃から、転勤先の北海道、続いて横須賀と、転勤先でボランティアグループを広めて行き
なんと今日では全国に280を超える支部、6000人を超える会員を数えるまでになりました。

 会は当初、車椅子社交ダンス普及会として、車椅子社交ダンスから始まりましたが、
社交ダンスはご存知のようにステップも難しく、習得するまでにかなりの時間を要する事、
1曲を同じパートナーと踊るため、限られた時間の中で、多くの方々に楽しんでいただくことが出来ない。
また多くの方々に楽しんでいただくためには、ダンスを習得した多くのインストラクターが必要になります。

 そこで平成13年からフォークダンスを取り入れることで、これらの問題点を解決しました。

 フォークダンスは簡単な短いステップの繰り返しですから、誰でもすぐ覚えられる、1曲を8人〜10人の方々と
踊ることが出来るので、少ないインストラクター・スタッフで、多くの方のお相手が出来る。
また曲も誰でも一度は耳にしたことのある、親しみやすいものです。

 そして何よりも、施設利用者の方々は勿論、施設職員さん方にも楽しんでいただくことが出来、実施する私達も
楽しい時間を過ごしながら、大勢の方々に喜んでいただけるという、素晴らしいボランティアです。

           平成17年度より (会の名称もこのような様相から、「車椅子レクダンス普及会」と改められました。)

インストラクターの資格は、車椅子フォークダンスインストラクターの資格を取得後、
希望により車椅子社交ダンススインストラクター初級、そして中級、と受講する事ができます。

新潟県では、現在 上越支部、長岡支部、新井支部、柏崎支部、三条支部、五泉支部、六日町支部、十日町支部、
小千谷支部、新発田支部、見附支部、と11の支部があり、約220名の会員がいます。

本日の検定で授与される車椅子フォークダンスインストラクターの資格は、あくまでもボランティア活動を前提の
当会会員の資格ですから、この資格を持って、教室で教えて収入を得ようとか、指導料を得ようとするものではあり
ません。 そういう目的で参加されている方はお引取りください。

また、とりあえず資格だけ取っておこうという方にも、何の意味のなさない資格であるということを十分御承知置き
ください。

学生の方、これから福祉関係のお仕事に就かれようとされる方は、履歴書に書いて頂くことで採用審査の評価対象に
なると思いますが、インストラクターの資格が重要ではないということを十分知っておいてください。
インストラクターとしての資質が重要なことで、それらは多くの経験、体験の中から培われていくものですから。

本日お集まりの皆さんは、ボランティアに参加、あるいは職場で活かそうという方々にお集まり戴いていると言う
認識で宜しいですね?

本日皆様からお預かりした教材費、受講料3000円は入会金と初年度の会費として1000円、
教本とビデオテキストの実費2000円を負担して戴いています。
教本とビデオテキストは、本日の僅かな講習の時間ですべてマスターすることは出来ません。ですから家に帰って
一人で復習する時、ステップを忘れてしまった時、確認していただけるよう提供するものです。

入会金、初年度の年会費として納めていただいた1000円は、すべて本部に送られて、
会員1名につき1000円が支部活動費として、所属支部に支給されます。
2年目からの会員の年会費は2000円です。これも全て本部に送られ、会員1名につき1000円が支部活動費と
して、所属支部に支給され、あとの1000円は本部運営費に当てられます。

因みに本日お手伝いに来てくださっているインストラクターの方々、私も含めて交通費も、昼食も全て本人負担の、
全てボランティアです。

以上 簡単に車椅子社交ダンス普及会 通称「矢車草の会」を ご紹介させていただきました。

 それでは本日のスケジュールを説明いたします。

この後 車椅子の取り扱い  組み方の基本

 現在車椅子フォークダンスは、5種目、コロブチカ、オクラホマミキサー、ダンケルクの鐘、タタロチカ、
 ジングルベル、がありますが、 本日の検定はそのうちの、コロブチカ、とオクラホマミキサーの2種目について
 行います。

 そして昼食前の残っている時間で残りの3種目と、四季の歌、明日があるさ、サザエさんを時間のある限り体験し
 ていただきます。
 
 その後ボランティア活動についての懇談をしながら昼食を摂りたいと思います。

そして1時から施設訪問のリハーサル
   2時から「  」で体験実習を行い 戻ってから終講式
   4時には解散となります。


それでは早速講習に入っていきます。

先ず車椅子の取り扱いの注意から 今回受講の方の中に介護員の方も見えておりますが、
車椅子をあまり触ったことが無いと言う方いらっしゃいますか?

では、そちらの方、どうぞ前に お名前を 「  」です。   「  」さん です。拍手!
では「  」さん、この車椅子を座れるようにしてください。

すでに取り扱っている方には、簡単なことですが、    難しいですか?
はい、  どんなに力のある方でも、このようには開きません。
両方の手の、指を内側に向けて、この様に押してあげればいいんです。
この時注意しなければいけない事は、指を挟まないように。
この様にすることで、指を切断、あるいは骨折という事故につながります。
ですから必ず、指は内側に向けることを忘れないでください。

次に乗り降りの際の注意です。
@ブレーキ
乗り降りの際には、必ずブレーキをかける。  ブレーキを掛けないで乗ろうとすると、
車椅子が下がってしまって、・・・・・

ブレーキも、車椅子のメーカー、機種によっていろいろな構造のものがあります。
レバーを前に倒して掛かるもの、後ろに倒して掛かるもの、前に倒しても後ろに倒しても掛り、
中立で解除されるもの。

Aフットレスト
フットレストは車椅子に座ってから足を乗せるもの。
乗る時、降りるときにフットレストに乗ってしまうと・・・・・


本日は受講生の方が大勢居りますので、番号札をつけて頂きます。
番号札の番号を受験番号とさせて戴き、名前を覚え切れませんので、失礼ではありますが、
番号で呼ばせて頂きますのでよろしくお願いいたします。

名前を呼びますので、大きな声で返事をして頂き、番号札を胸に貼ってください。

それでは、前に1番から「 」番の方、後ろに「 」番から「 」番の方、2列に並んでください。
では前に並んでいただいた方。車椅子を持ってきてください。
それでは、回れ右をして、後ろの方と握手をしてください。 検定の最初のパートナーになります。
車椅子を置いて、お互いに両側の壁まで下がって見てください。

インストラクターとして発声は大切です。
聴く人の耳に声が届かなくては、ステップの指導も伝えることが出来ません。
相手の耳に届くよう、大きな声とわかりやすい言葉で、お互いに自己紹介をしてみましょう。
どうぞ。
口を大きく開けて、相手に伝わりやすいスピードで。 
では、元の位置に戻って下さい。


それでは基本の組み方です。
たって踊る人を、「スタンド」。車椅子に座って踊る人を「チェア」と呼びます。
スタンドは、手のひらを上に向けて下から、チェアは手のひらを下のむけて上からかぶせるように。
この様に組みます。


【終講式】

終講の言葉
   「・・・・・         」


本日の検定の結果は本部に送られ、後日所属支部の支部長宛にインストラクターの認定証が送られてきます。
次の練習会、施設訪問のとき支部長より受け取ってください。

それでは認定証の代わりにビデオとテキストをお渡しいたします。
先にお話したように本日だけの短い時間では、全てのステップを覚えることは出来ません。
このビデオとテキストはインストラクターの学習用です。お金を出せば手に入るというものではありません。
養成講座を受けるもののみに提供される特別な教材です。
皆さんは今日から
特定非営利活動法人・車椅子社交ダンス普及会公認の車椅子フォークダンスインストラクターです。
それでは名前を読み上げますので大きな声で返事をして、前に出てください。

合格の記念撮影をいたします。

   黒木理事長より メッセージが届いております。

    養成講座受講生の皆さん
   車椅子フォークダンスインストラクターの資格取得、おめでとうございます。
   今後の活躍を期待しています。
   この資格は、持っているだけでは何の価値もありません。
   この資格の価値は、あなたがボランティア活動に参加して障害者や高齢者と
   手をつないだ時にわかります。社会や人のために何かがやれるということは嬉しいことです。
   皆で力を合わせて、障害者や高齢者が健常者と同じように社交ダンスやフォークダンスを初めとする
   レクリエーションを楽しめる社会環境の実現に向けてがんばりましょう。

                            平成   年  月  日
                            特定非営利活動法人
                            車椅子社交ダンス普及会
                              理事長 黒木 実馬

以上 理事長のメッセージをお伝えして 本日の養成講座を全て終了いたします。

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